2015年10月31日土曜日

パッケージされたスタイル

前に海外のファッションスナップで
好きだということを書きました。

それとは逆に、なんだか
見ていて心がワクワクしない
スナップの特集というのもあるもので

見ていて全く記憶に残らない
同じようなスタイルの羅列 なんかが
それにあたります。

個人的にファッションとは
工夫や創意、迷いや危うさがあるから
面白いと思うのですが

まるで1週間分のコーディネートを
パッケージしてその内の一つを着ているかのような
完璧な隙の無さは
見ている人を退屈に追いやります。

何はともあれ
ファッションでもインテリアでも
映画でも
一番心を動かされるのは
さらけ出された個性をビシビシ感じるスタイルで

多少欠落があるような
スタイルにこそ
むしろ魅力を感じてしまいます。



                        Tiiu

2015年10月28日水曜日

秋のエゾリス

我が家の庭に一年を通して
やってくる常連動物と言えば

クロウタドリにキジバト、そして
隣の松の木に住むエゾリスたち。

珍しいところだと
キツツキのような派手な頭をした鳥や
ハリネズミも一度見たけれど
夜行性なのか、一度きりでした。

さて、気温が下がってからは
ほぼ毎日のようにやってくるエゾリスは
 コミカルで楽しくて

2本足で立ったり
目が合うとギョッとした表情を見せたり
たまに松の実を抱えて走ったり..

朝起きて玄関の扉を開けると
目の前の椰子の木に登るリスが見えたので
 そっと見ないフリをしていたら

木に後ろ足を引っ掛けたまま
体を伸ばして、逃げる準備も万全で
水を飲み続けているので

自分が住人なのに
なんだか邪魔をしたようで
申し訳なくなるのでした。



 

                           Tiiu

2015年10月27日火曜日

線路は続くよ

レトロ感のあるカードやボード
シンプル且つ奥深い楽しみ方が出来る
ドイツゲーム大賞も納得の
Ticket to Ride

このボードゲームの
ヨーロッパ編を手に入れて
何回か対戦するうちに

最初はヨーロッパに住んでいながら
地理関係があやふやだった
東欧やロシア近辺の位置が
はっきりとクリアになるのも面白いのです。

チケットを集めて路線をつなげる..
ただそれだけなのに
頭脳を使って知恵を絞る
駆け引きも満載

見た目のアートワークも
ワクワクするけれど
ヨーロッパを列車で旅するノスタルジックな
気分も味わえる

一粒で2度3度美味しい
 クラシック・ゲームにはまっています。
*日本語バージョンも有り







                              Tiiu

 

 


2015年10月25日日曜日

ミニ多肉寄せ植え

その大半は庭の多肉コーナーに
直植えをして

概ねワイルドに成長中

そして、室内用には3種だけを
ピックアップして
ミニサイズの大きさを活かした
寄せ植えガーデンを作ったところ

これが結構難しく..
1つは2倍位の大きさに成長したのに
他の一つは半分くらいに萎れてしまったのです。

なんというバランスの悪さ!
やはり多肉初心者の力が及ばなかったようで

 今は太陽の恵みを受けるべく
室内から出して療養中

マニセス焼きのマスタード色の鉢が
ずっと使いたくて
室内デコのために買ったけれど

多肉たちはワイルドな環境の方が
嬉しそうに見えるのは
気のせいだろうか。




                                            Tiiu

2015年10月22日木曜日

ベルトの効能

今シーズンのトレンドに見られるような
アンプルでボリューミーなシルエットに
取り入れたいのがベルト使い。

特にデザインにメリハリがないと
服に着られてしまいがちな
小柄体型には大変なお助けアイテムです

今季に関わらず
常に私が愛用しているのは
紐のように細い編みこみベルトと

着物の帯のような形をした
レザーを結ぶタイプの帯ベルト。

帯ベルトは数年前からヨーロッパで
見かけ始めてから
今では定番人気のアイテムになっており

サイズを気にせず買ったり
身に付けたりできるので
ついつい手に取ってしまいます。

今シーズンはフリンジが付いた
スェ-ドレザーのタイプなど
進化系も色々と出ていて
買い足したいなと検討中..

アクセサリー全般に言えることですが
ベルト一つ新調するだけでも
着こなしに新鮮さが生まれるのは
明白で、

服を一つ新調するよりも
ずっと長いスパンで使えるベルトは
モト取れ率の高いアイテムな気がします。




                          Tiiu
 
 

2015年10月21日水曜日

カーテンレールを付けてみる

 ヨーロッパの家と言うのは
わざと扉を排除したような造りが
 往々にして見られ

我が家の寝室一角に備わった
扉のないバスルームには
最初、戸惑ったものです。

何でもかんでもオープンにすることによって
広々と見えるのは、確かなことで

扉なんて無くても
意外に暮らせてしまうもの。

でもやっぱり、冬の寒い時期に
お湯の熱気を逃したくないこともあって
せめてカーテンだけは取り付けることに..

何年も探し続けた好みのレールを
やっと見つけて、手に入れて

石壁にそのレールを
もちろん自分たちで取り付けて
 布生地を測って縫ってみたり

 ヨーロッパの室内いじりは
なかなか面倒で
楽しくもある作業であります。




                                           Tiiu




 
 

2015年10月18日日曜日

偏愛キッチン道具・業務用クロス編

まるでキッチンペーパーのように
クルクルとロール状になった
 ミシン目をちぎって使う
使い捨てのクロスは

業務用として売られているのを
日本でも見たことがあるので
使っている人も多いと想像しますが

使い始めると本当に便利な品物です。

基本は使い捨てなので
決してエコとは言えないけれど

毎回汚れた布巾を洗う
水と洗剤、衛生面を考えると

一枚をトコトン使い込んで
お役御免になったところで
捨てる使い方は気持ちのよいもの。

キッチンのあらゆるスペースや
食卓だって、いつも清潔でいられるという
オマケ付き。

見た目がいかにも、というのが
難点だけど..

だからこそ、ポイと潔く
捨てられてしまうのかもしれません。



                           Tiiu
 

2015年10月16日金曜日

ブラックな気分

ここ数年取り立てて
黒色の服や小物類を買い足したいと
感じたことはなかったのに

今季はどういう訳か、
黒が欲しくて、そわそわしています。

きっと、あまりに黒を買ってなくて
久しぶりに手に入れたいという
単なる気まぐれなのかと..
 そう思ったりするのですが

全身若しくは大部分を
黒で纏ってしまいたいのではなく、

迷ったときに無難な選択としての
ブラック色のベーシックを確保しておきたい、
そんな気持ちなのです。

せっかく手に入れる
久々の黒なのだから
シルク素材とかレザーとか
上質なものがいいなと、あれこれ見ていたら

まるで闇夜のように暗くて
ミステリアスな深いネイビー色を
見つけて、黒を買う気持ちが
少し揺らいでいます。






      
                                                                  Tiiu

2015年10月14日水曜日

白リネンの寝具

愛用していた白いコットン素材の
掛け布団カバーは

洗濯の度に少しずつ
純白にくすみが見られ
日焼けによる変色も目立つし

やはり寝具に白色を使うのは
不経済かもしれない..と
思っていた矢先

偶然見つけたのは
ポルトガルの 真っ白な
リネン100%の掛け布団カバー

麻素材と言ったら
夏のイメージが強かったけど、
 初めてのホワイトリネンは
寝具にこそ相応しく

もともと洗いざらしたような
質感の麻は、洗濯や変色に
細かく気遣わなくても

全部「風合い」と言うニュアンスが勝って
片付けられてしまうのです。

冬の睡眠は
ぬくぬく布団に掛けられた
しなやかなリネンで安泰だろうか。





                           Tiiu

2015年10月13日火曜日

乗っ取るミント

ミントと同じ鉢に
他の植物を植えてはいけないと
知ってはいたけれど

 少し収穫したら
別の場所に植え直そうと
軽い気持ちで隣に撒いた
ディルの種

ところがところが、
あっという間に根を伸ばして
 気づけば乗っ取られていた
ディルの場所

結構な間隔を空けたはずなのに
早かった..

にょきにょき地下に
根を伸ばしていくミントに
ギョッとしながら

植物の生命力に
驚かされるのは、こんなとき..

成長して疎まれるハーブも
あるんです。




                               Tiiu
 

2015年10月11日日曜日

ブローチと巻きスカート

最近見かけた、ある有名な
海外ファッショニスタの写真で

大きなグラフィックな デザインの
ブローチで留められている
ミディ丈の巻きスカートを身に付けていて

巻きスカートもブローチも
大好きなアイテムなのに

意外にもこんな風に使ったことが
ないことに気づき
思わず見入ってしまったのです。

成る程、巻きスカートのサイド部分を
自分好みのブローチで留めると

それだけでオリジナル感が加わって
とても新鮮な雰囲気に。

早速、極普通のキルトピンが付いていた
巻きスカートを引っ張り出して
ブローチに付け替えてみたら
まるで違ったアイテムのよう.. 

しかもトップに付けると大きなブローチの
存在感も控えめにすら
見えたりするのも不思議です。

ブローチといえば、
トップスのお洋服に付けるものという
固定観念が消えたひとときでした。


 
                       
                             Tiiu

  

 


2015年10月9日金曜日

華麗なる祭典

毎年10月のこの時期は
新ワインが出回るということで
各地でワイン特集が組まれます。

自宅近くの、いつもは冴えないスーパーも
この期間は初日から
ワインカタログを手にした人々で
店内は大混雑

我々もこの日のために
食費をいつもより節約して(涙)

目新しいワインのラベルに
目を光らせながら物色するのでした。

そうは言っても、皆が狙うような
コスパの良いモノとなると
 繰り広げられるのは争奪戦..

幸いにもスペインでは
フランスほど複雑且つ当たり外れが大きい
感触は今の所ないので

皆がカートに入れているのは
美味しいのかも?と推理して
ほぼ間違いないと思われます。

ラベルもなかなかアートで
並べて楽しい戦利品

食欲の秋はぶどう酒の香りによって
更に増長されそうな予感です。






  
                                   Tiiu

 

 

2015年10月7日水曜日

緩和するコスメ

顔に塗るクリームや
ボディケアなど
一般的なコスメ用品は

美容のコーナーで
手に入れるものという意識が
年々薄れていき

今では半年に一回
フランスの薬局サイトでまとめ買い、
その間に使い切るという
サイクルが続いています。

フランスの薬局コスメというのは
見た目も薬のような
そっけなくシンプルなパッケージのものが多く

中に入っている成分や
効能をじっくり確かめながら
商品を選ぶことができるというのが
ネット買いの利点で

シワやシミを消すとか
ミーハーなキャッチコピーは少なく
肌を緩和する役目が多い
という点も何だか医療的。

肌が健康でなければ
アンチエイジングコスメも効くはずはなく

そもそもフランス人は
アンチエイジングのコスメをあんまり
信用していないみたいです。

薦められたのは
傷跡や肌の衰えに効くらしい
 Bi-oil(写真右)

何年も変わってなさそうな
パッケージデザインが
フランスらしいです。





                               Tiiu

2015年10月5日月曜日

ジャケット<カーディガン

年を取ると自分に似合わないものが
どんどんと分かってきて、

着る前から諦めてしまうのは
少し悲しいことでもあるけれど

ジャケットの似合うカッコイイ肩
をしていないのがコンプレックスで
アイテムとしては好きなのに
殆ど買わなくなってしまいました。

その代わりマイ定番として君臨し
色んな形と長さを揃えつつあるのが
カーディガン。

ロング丈でもショートでも
ハイゲージもローゲージもあったら
気軽に羽織れてしまう
 このアイテムは

ジャケットに比べてフォーマル感、クラス感は
格段に劣り、カジュアル感
極まりないイメージですが

幸いにも昨今は色々なタイプが登場し
カーデ愛好家としては
選択肢が増えたことを実感中..

何より嬉しいのは
大好きなストールとの相性が抜群!
というのが、やはりマイ定番たる所以です。


    
                                                                   Tiiu


2015年10月4日日曜日

偏愛キッチン道具・チーズの道具

フランスに住んでいた頃、
クリスマスのギフト用に
チーズの詰め合わせが
美しい籠とラッピングに包まれて

スーパーやら食料品雑貨店などで
それは美味しそうに並んでおり

そのチーズと共におまけみたいに
入っていたのが
チーズカッター用の小さな道具。
 
ワインにはオープナーが
ビールにはビールグラスが
オマケに付いているのは
ちょいちょい見かけるけれど、

所詮はオマケの
イメージを拭えないのに対して

チーズの道具たちは
意外にもその後何年も
使い続けていて
おまけで手に入れていたことを忘れてしまうほど。

チーズが世界一美味しい国ならではの
懐の深さの現れか
クリスマスのご機嫌なサービスか..

とにかくこの道具を
今でも使いフランスの臭いチーズに
思いを馳せるのでした。



                             Tiiu

2015年10月2日金曜日

黄色い宝石

ここに住んでいて本当に良かった
と、思えることの一つに値するのが
熟れごろマンゴーに酔いしれるとき。

スペインでは年中売っている
マンゴーですが
よく見ると輸入ものも少なくなく、

スペイン産の瑞々しい食感の
濃厚なあの味は、

ブラジル産やペルー産のものとは
一線を画している気がします。

やはり国産ものは新鮮で
皮に切り込みを入れた瞬間に
湧き出る芳香も
輸入物とは比べ物にならない!

限りある旬の時期の食べ物は
味も食感も最強なのだろうか。

そういえば、
日本から毎年誰かが遊びに来るのに
この時期に当ったことがないのは
悔やまれます。




                              Tiiu